新型リーフB7、78kWhのバッテリーを搭載したB7は最大702kmの航続距離を実現。同時に最大150kWの急速充電に対応 150kWの急速充電機を使えば、35分で充電量10%から80%までリカバリーすることができる
日産自動車は新型「日産リーフ」の日本仕様「B7」グレードを発表した。今年6月にグローバル発表した3代目となる新型「日産リーフ」は、スリークで大胆なスタイルながら考え抜かれた室内空間を実現した、2010年の初代リーフの発売から15年間積み重ねたEVに対する知見と経験を最大限に活かして開発された新型「リーフ」は、発表した78kWhのバッテリー容量を持つ「リーフB7」が一充電走行距離、最大702km(WLTC)を実現した。
クロスオーバースタイルに一新した新型「リーフ」は、空力を考慮しデザインされたホイール、電動格納式のアウトサイドドアハンドルやフラットな床下に至るまで、徹底的に空力性能を磨きあげ、同クラスとしてトップレベルの0.26という非常に優れた空気抵抗係数(Cd値)を実現し、航続可能距離の続伸を実現した。
インテリアにおいては、CMF-EVプラットフォームの採用で、フラットなフロアと開放感のある足元空間、使い勝手のよいラゲッジルームを実現した。また、日産として初となる調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付)を搭載。開放感あふれるガラスルーフは、電子調光技術によりボタンひとつでガラスの透明度を変えられ、遮熱機能を持たせ年間を通じて快適な室内空間を実現しした。
新開発のEVパワートレインは、モーター、インバーター、減速機といった主要な3つのコンポーネントを一体化した3-in-1構造とし、従来比でユニット容量を10%削減しながら、モーターの最大トルクを4%向上させた。また、モーターの振動を大幅に低減し、より滑らかで気持ちの良い走りと、静粛性が高い快適な室内空間を実現した。
サスペンションは、リヤにマルチリンク式を採用、同時に日本の道路環境に合わせて専用のサスペンションチューニングを施し、街中から高速道路まであらゆるシーンにおいてフラットで快適な乗り心地を提供する。そしてシーンに合わせて加速感や減速量を変更できるドライブモードに、加速と減速力を好みによってカスタマイズできるPERSONALモードを新たに設定した。EVの特徴のひとつであるワンペダル感覚を楽しめるe-Pedal Step、さらにパドルで回生量を調整できる回生ブレーキコントロールパドルを採用しEVならではの爽快な走りを楽しむことができる。
新型は、実際の使用環境において実用的な航続距離と、安定した充電性能を実現。78kWhのバッテリーを搭載したB7は最大702kmの航続距離を実現。同時に最大150kWの急速充電に対応している。150kWの急速充電機を使えば、35分で充電量10%から80%までリカバリーすることができる。
B7は、10月17日から全国の日産販売店にて注文の受付を開始し、1月より順次納車を開始する予定。また、価格を抑えた55kWhバッテリー搭載のB5は来年2月頃の発表を予定している。価格は518.87万円のB7Xラインと、599,94万円の自動車専用道路でハンズオフ(手放し)運転が可能な「プロパイロット2.0」を搭載するB7Gラインの2種。
また、新型リーフの最廉価グレードのB5の価格は、電池の調達コストや旗艦EV「アリア」との部品共通化などで価格を抑え、補助金を含めて実質350万円程度の価格を目指す。(編集担当:吉田恒)