A級戦犯を合祀する東京九段北の靖国神社で17日から秋季例大祭が始まった。19日まで。初日に自民党総裁の高市早苗衆院議員は参拝を見送り、「自民党総裁」として玉串料を私費で納めた。
総理ポストを目指す高市氏は21日の臨時国会召集で首相指名選挙に勝利し、総理に就いた場合、26日からのASEAN 関連首脳会議に臨むことになるほか、日米首脳会談を控えており、月末からはAPEC首脳会議もあり、靖国参拝を巡って周辺国との軋轢を生むことは避けたいとの配慮があるもよう。
自民党総裁選挙の際の記者団からの問いにも「適時適切に判断する」と答えていた。ただ、高市氏は総務大臣など閣僚在職時も春、秋の大例祭や8月15日の終戦記念日には参拝を続けてきた経緯がある。今回は外交問題化を避ける判断をしたと見られている。(編集担当:森高龍二)