中谷元防衛大臣は17日の記者会見で、防衛大臣としての1年を振り返り、記者団から所感を聞かれ「第1に米国との間では、それぞれの指揮・統制枠組の向上、実践的な訓練・演習等の各種取組みを進め、日米同盟の抑止力・対処力を着実に高めてきた」とした。
次に「オーストラリアにおいて、次期汎用フリゲートへの『もがみ』型護衛艦の能力向上型の選定、次期戦闘機の日英伊共同開発のための政府間の国際組織でありますGIGOを設立したこと。防衛大臣として10年ぶりに韓国を訪問し、日本の防衛大臣としては3回目の日韓防衛首脳会談をすることができた」ことをあげた。
また「日本の防衛大臣として初めてNATO防衛相会議に出席することができ、G7も出席させていただいたが、初めて西洋の国防大臣会議に出席した。並びにASEANなどにおいて開かれた会議を通して、日米豪比韓5か国の防衛相会談が実現した」とした。
そのうえで、中谷大臣は「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中、今後とも日米同盟の抑止力・対処力を強化するとともに、同志国・同盟国等のネットワークを有機的・重層的に構築、拡大し、抑止力を強化すべく各種取組みを進めていきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)