総務省統計局が2025年9月19日に公表した、2020年基準による2025年8月分の消費者物価指数によると、2020年を100とすると同月は112.1、前年同月比では2.7%も上昇していることが分かった。また、生鮮食品を除く総合指数は111.6(前年同月比2.7%上昇)、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は110.9(前年同月比3.3%上昇)となっている。
食料品やエネルギー、日用品などの生活必需品をはじめ、日常生活のあらゆる場面で値上げが進んでおり、家計を圧迫している。しかし、そんな中でも消費者の負担を抑えるための努力を行っている企業もある。
例えば、この値上げラッシュの中、輸入ビールの人気銘柄である「BLUE MOON(ブルーム-ン)」の値下げを今年9月1日に実施し、ラベルデザインが同11月4日出荷分から変更される。BLUE MOON は、1995 年にアメリカで生まれ、全世界 25 か国以上で楽しまれているホワイトビールで、世界的な調査会社Global Data社の2023年の調査でも米国売上 No.1ホワイトビールに輝いた人気商品だ。ベルギーの伝統的なホワイトビールの製法にヒントを得て醸造されたBLUE MOON は、オレンジピールやコリアンダーの風味を加えた香り豊かな独創的なビールで、ほのかな柑橘系の甘さが特長。爽やかで飲みやすいので、ビール好きの人はもちろん、そうでない人にも好まれやすく、日本でも愛飲している人は多い。
そんなBLUE MOONがどうして値下げに踏み切ったのか。日本でBLUE MOONを輸入販売している白鶴酒造株式会社に聞いてみると、意外な答えが返ってきた。
白鶴酒造によると、このたびの価格改定は、BLUE MOON ブランドオーナーであるモルソンクアーズ社と白鶴酒造両社との協力関係がより強固になったことを背景に、品質を維持しつつ、生産コストの削減を実現したことによるものだという。具体的には、韓国での販売分と同時に生産し、効率を向上させることで、生産コストの削減に成功。BLUE MOONは欧米諸国だけでなく、アジア各国でも人気のあるブランドで、特に韓国のマーケットでは多大な支持を受けている。同時生産するにあたり、ラベル表示が課題であったが、缶は共同パッケージを採用することで、瓶は裏ラベル対応することで、コストカットが実現できたそうだ。単純な事だが、それで中身が美味しいままで変わらず、値下げを実現してくれるのは大変有り難い。
夏に飲むキンキンに冷えたビールも美味しいが、香りが豊かなBLUE MOONは冬に暖かい部屋の中で美味しい料理とともにゆっくりと楽しむのも格別だ。モルソンクアーズ社と白鶴酒造の企業努力に感謝しつつ、今年の冬は米国売上No.1のホワイトビールBLUE MOONで、オトクに乾杯してみてはいかがだろうか。(編集担当:石井絢子)













