小泉進次郎防衛大臣は31日の記者会見で防衛装備に「原子力潜水艦を排除しない」と改めて明言した。
小泉大臣は記者団の問いに「VLS搭載潜水艦の次世代の動力として原子力も排除しないという点についての確認と思うが、あらゆる選択肢を排除することなく議論すべきということ、その思いに変わりない」とした。
そのうえで「一般論として、原子力潜水艦は長時間潜行や無補給で長期間の行動が可能という一方、通常動力型の潜水艦に比べ、水中での静粛性が劣るとされている。また原子力機関そのものが高価格なこと。船体も大型化の必要があること。原子力機関の維持整備や運用に特殊な専門技術が必要なことがあると言われている」とメリット、デメリットをあげた。
小泉大臣は「現時点で次世代の動力について、現在民間において開発中の全固体電池や燃料電池といった技術も含め、何かに決め打ちしていることではない」とし「様々な分野で加速度的に変化する安全保障環境の中、原子力も含めて、あらゆる選択肢を排除せず、抑止力・対処力の向上に必要な方策を検討していく。特定の結論ありきで進めるようなことはない」と予算委員会等を踏まえたような答弁をした。
小泉大臣は「今後の防衛力の内容については我が国の主体的判断の下、国民の命や暮らしを守るために何が必要なのか、具体的かつ現実的に議論を積み上げていきたい」と答えた。(編集担当:森高龍二)













