NECは、欧州電気通信標準化機構(European Telecommunications Standards Institute 以下ETSI)と協力して、M2M (Machine to Machine Communications)分野の国際標準策定を目的とした会議を開催。同会議は、本年9月12日から16日までNEC玉川事業場にて行われ、ETSIがM2M分野の会議をアジアで開催するのは今回が初めてとなる。
現在、様々なICTベンダがM2M分野のアプリケーションやセンサ等の機器を提供しているが、それぞれが独自のインタフェースを採用。そのため、異なるベンダ間の相互接続性の確保が難しく、M2Mを活用したサービスの更なる普及に向けた課題となっているという。
今回、NECとETSIが開催する会議では、多様なM2Mサービスが柔軟に連携できる環境の実現を目指し、M2M分野で利用されるアプリケーションやセンサ等の標準インタフェース策定に向けた議論を実施。同会議には、国内外の通信キャリアやICTベンダ約40社から、総勢100名弱の関係者が参加する予定だ。
NECは、企業や通信事業者がM2Mサービスを実現する際に必要となる機能を提供するソリューション「CONNEXIVE(コネクシブ)」を先月発表し、同ソリューションの第一弾として「CONNEXIVEクラウドサービス 基盤提供サービス」の提供を開始している。
同サービスは、M2Mサービスを支えるシステム基盤に求められる、接続機器の認証・制御機能、各機器からのデータ収集・蓄積機能などをクラウドサービスとして提供するもの。また、同サービスは OMA (Open Mobile Alliance) 屋やBBF (Broadband Forum) が策定するデバイス管理の国際標準に対応し、様々な機器との柔軟な接続を実現する。なお、これらの標準仕様は、ETSIにおいても M2M 環境における機器管理の仕組みとして活用されているという。