大手5社合計の10月の課税出荷量が2カ月ぶりにプラスになったと報じられたビール系飲料(ビール・発泡酒・新ジャンル)。この好調さを後押しするように、セブン&アイ・ホールディングスとサッポロビールが、11月27日から、共同開発したセブンプレミアム初のビールとなる「セブンプレミアム 100%MALT」を発売すると発表。10月末現在で14471店あるセブンイレブンの酒類取扱店舗及び、セブン&アイグループ各社の店舗で順次発売され、価格は350mlで198円(税込)、500mlは258円(税込)で、350ml換算で年間2600万本の販売を目指すという。
セブン&アイグループとサッポロビールが共同開発した本商品は、サッポロビールならではの取り組みである協働契約栽培の原料を100%使用し、麦芽100%による凝縮した麦のうまみ、氷点下熟成による雑味のないキレ味を実現。さらに、ガス圧を高めに設定することで、刺激・ドライ感を高め、コクとキレを両立しているという。また、本格的なビールでありながら、プライベートブランドならではの値頃感のある価格を実現している。セブンイレブン店舗の他、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、そごう・西武、シェルガーデンの店舗でも順次販売するとのこと。
クロス・マーケティングの調査によると、「プライベートブランド商品の購入頻度」の消費動向DI(商品購入・サービス利用、店舗・レジャー施設利用について、「増えた」の回答比率-「減った」の回答比率)は、プラスであるものの調査開始以降最も低くなっており、早くも市場の成熟が窺えるという。店頭での露出が多くなり、漸く認知度が高まってきたものであるだけに、いかにして市場拡大を継続させるのか。各社の魅力ある商品戦略に期待したい。