6月、パナホームの物流部門における”部材配送と廃棄物回収の往復輸送によるCO2削減および資源循環の取り組み”が社団法人 日本物流団体連合会が主催する「2011年 第12回物流環境大賞」で「物流環境特別賞」を受賞した。物流環境大賞は、近年、環境問題への対応が益々重要となっている物流業界において、環境保全活動や環境啓蒙活動等に優れた功績を残した団体や企業、個人を表彰する制度で、同社の受賞は住宅業界で初めてのことである。
今回の受賞は、同社の取り組みにおいて、建設現場へ住宅部材を輸送するトラックの帰り便を、輸送先現場や近隣現場の廃棄物の収集・運搬便として活用することで、CO2排出量を約30%削減したことや、建設現場廃棄物の集積場「ECOセンター」への集約による、リサイクル率の向上とゼロエミッションの達成。さらに、これらの相乗効果による配送回数や管理工数の削減等により、配送費や荷受費、廃棄物処理費等のコストを約28%合理化したことなどが評価された。
パナホームは、パナソニックグループの住宅会社として、「住生活産業No.1の環境革新企業」を目指し、地球温暖化対策や資源循環型のモノづくりなどの取り組みを推進している。物流部門ではこれまでに、住宅部材の配送において、2008年12月に国土交通省による「エコシップ・モーダルシフト」の認定を取得しているほか、新築・増改築現場の産業廃棄物処理においても、廃棄物の広域的処理に係る特例制度「広域認定制度」の認定を2010年4月に環境省より取得。静脈物流回収によるCO2削減や廃棄物の分別徹底による資源有効活用の推進によって、環境負荷の低減を積極的に推進している。