「Robo Sync for Mobility」の運用管理画面イメージ。複数メーカーのAMR(自律走行搬送ロボット)や自動扉などの周辺設備を一つの環境で管理し、位置・稼働状態・アラームなどを確認できる。パナソニック コネクトは今秋から同サービスを提供する。(画像:パナソニックリリースより)
今回のニュースのポイント
パナソニック コネクトは9月9日、製造・物流現場で導入が進む自律走行搬送ロボット(AMR)の運用・管理を支援する新サービス「Robo Sync for Mobility」を今秋から提供開始すると発表しました。同サービスは、単一メーカーのロボット管理にとどまらず、複数メーカーのAMRやPLC、自動扉、エレベーターなどの周辺設備まで横断して接続・統合管理できる点が特徴です。搬送シナリオの設計からタスク実行、状態監視、ログ分析までを一つの環境で管理します。基本ライセンス価格は1テナント月額7万円、AMR1台当たり月額6000円(いずれも税別)と価格体系が明確化されています。
■ 異なるメーカーのAMRを一つの環境で管理
パナソニック コネクト株式会社が9月9日に発表した「Robo Sync for Mobility」は、搬送ロボットそのものを新開発したハードウェア発表ではなく、現場で稼働する各種設備を横断して統括するソフトウェアおよび運用基盤サービスです。
工場や物流施設では、用途や導入時期によって異なるメーカーのAMRが混在し、マップデータ、アラート検出、稼働ログなどの管理システムが個別に分断される課題がありました。本サービスは、AMRの接続情報管理、搬送シナリオ設計、タスク実行指示、状態監視、および実行履歴・ログ分析を一つの環境に集約して管理します。さらに、ロボット本体だけでなく、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)、自動扉、エレベーターなどの周辺インフラとも接続・連携する仕組みを備えています。
■ 搬送ルートをノーコードで変更
現場のレイアウト変更や搬送ルートの見直し、別ラインへの横展開に対する運用負荷を軽減するため、シナリオ設計機能の簡略化が図られています。
Robo Sync for Mobilityでは、標準化された搬送シナリオをノーコード(プログラミング不要)で作成・変更できる画面インターフェースを提供します。パナソニック コネクトは、設定変更や横展開に伴う設計・検証作業の負担軽減に貢献するとしています。
■ ロボット停止時の情報を時系列で記録
稼働開始後の保守・運用管理においては、時系列でのデータ記録機能が提供されます。
AMR本体の位置、稼働状態、発生アラームに加え、周辺設備のイベント履歴、無線通信状態、作業者による操作ログなどを共通のダッシュボード上に時系列で記録・可視化します。トラブルによる停止や遅延が発生した際、関係する状態変化を遡って確認することで、現場の状況把握や原因特定を通じ、初動復旧作業を支援するツールとして機能します。
■ 基本料金は月7万円、AMR1台6000円
本発表では、サービス導入および運用にかかる具体的な価格体系が明示されています。
運用に必要な「基本ライセンス」は1テナントあたり月額7万円(税別)に設定されています。これに加えて、接続するAMRの台数に応じた「AMR接続ライセンス」として1台あたり月額6,000円(税別)が必要となります。また、現地での導入環境構築、初期設定、動作シナリオの作成代行、操作レクチャーなどをパッケージ化した「導入支援パッケージ」は350万円(税別)で提供されます。
■ 次の段階でAIによる分析・運用支援
同サービスでは今後の機能拡張も予定されており、今秋から提供する機能と、今後開発する機能を区別して見る必要があります。
今秋提供開始となる「Robo Sync for Mobility」の運用を踏まえ、今後は対応するAMRメーカーや接続可能な周辺設備の連携拡充を進めるとともに、ダッシュボードやログ分析機能の強化を図る方針です。さらに、将来的な開発目標として、蓄積された運用データを活用したプロセス改善や、AI(人工知能)技術を適用した分析・運用支援機能の開発に取り組むとしています。
異なるメーカーのAMRを導入する現場では、それぞれの専用システムで管理する必要があるなど、運用が複雑化する課題があります。パナソニック コネクトは、7月に発表した企画・構想段階を支援する「Robo Sync Planner」、8月の協働ロボット向け「Robo Sync for Cobot」の機能アップデートに続き、今回の搬送領域向けサービスを加えることで、企画・構想から制御、運用までを一気通貫で支援する「Robo Sync」プロダクト群のラインアップを整えるアプローチを示しています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













