今回のニュースのポイント
キャリアデザインセンターが公表した「働く女性白書2026」(20〜49歳の会社員女性561人対象)によると、子どもがいる20代女性の86.2%が管理職を志望し、子どもがいない20代(37.9%)を48.3ポイント上回りました。30代でも子どもあり層が51.7%と2倍以上でした。一方、しゅふJOB総研の別調査(300人対象)では、仕事と家庭の両立を希望する人のうち時間に十分ゆとりがある人は13.3%にとどまり、意欲と生活時間の双方が論点となっています。
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「子育て中の女性は昇進を望まないのではないか」という固定観念に対し、若い世代の意識の変化を示す調査結果が示されています。株式会社キャリアデザインセンターが運営する『女の転職type』が10月19日に発表した「働く女性白書2026」によると、子どもがいる20代の会社員女性において、86.2%が「管理職になりたい」と回答しました。これは子どもがいない20代女性の37.9%を大幅に上回る水準であり、30代においても子どもがいる層の管理職志望が高い傾向が確認されました。
本調査は2026年9月18日から23日にかけ、Fastaskを用いて全国の20〜49歳の会社員女性561人を対象に実施されたWebアンケートです。回答者の年代構成は20代が40.3%(約226人)、30代が39.6%、40代が20.1%となっています。なお、公開されたプレスリリースおよび公表資料上では、20代・子どもあり層の具体的な回答者数(実人数)までは明示されていません。そのため、全体有効回答数の561人をこの割合の分母と混同せず、属性別の比率として慎重に捉える必要があります。
年代別の回答傾向を見ると、若い世代ほど子どもの有無による志望度の開きが大きい特徴が表れました。20代では子どもがいる人の86.2%に対し、いない人は37.9%と48.3ポイントの差が生じました。30代においても、子どもがいる層の51.7%が管理職を希望し、子どもがいない層の2倍以上の割合に達しています。これに対し、40代では子どもの有無による志望割合の差は小さい水準にとどまりました。管理職志望の割合には、年代や子どもの有無によって異なる傾向が見られました。
また、同白書では働き方と満足度の関係についても分析が行われています。テレワークの頻度別で比較したところ、「週1〜2日リモート」を行っている回答者は、仕事および人生への満足度がともに最も高い水準を示しました。完全出社やフルリモートと比較しても満足度が高い結果となっています。これは勤務形態別の満足度を比較した結果であり、リモートワークの頻度が管理職志望や満足度を直接高めると示したものではありません。
一方で、仕事と家庭を両立する生活現場においては、厳しい時間的制約の実態も浮き彫りとなっています。株式会社ビースタイル ホールディングスのしゅふJOB総研が同じ10月19日に公表した調査(仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層300人対象)によると、「仕事も家庭もできる限り取り組みたい」とする人が45.0%を占める一方、現在時間に「十分ゆとりがある」と答えた人は13.3%にとどまりました。就業中の回答者に限ると8.4%へと低下し、平均睡眠時間は6時間4分と報告されています。なお、本調査は女性会社員に限定した白書とは対象が異なる別個のデータです。
今回の調査結果は、子どもの有無だけで一律に若い女性の昇進意欲を低く見積もることはできない実態を示しています。同時に、別の調査が示すように、仕事と家庭の双方を重視する過程で生じる生活時間の不足や睡眠の制約も現実の課題です。女性の活躍推進や人事制度の設計においては、本人のキャリア意欲を前提とした登用機会を整えるとともに、無理なく生活時間を確保できる柔軟な就労環境をいかに両立させるかが重要な論点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













