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株式会社不二家が発表した2026年12月期第3四半期累計決算は、売上高が前年同期比4.4%増の876億5900万円となった一方、営業損益は1億1300万円の赤字に転落しました。食品値上げに伴う節約志向から主力大袋菓子の買い控えが強まったほか、カカオ豆や油脂などの原材料費や減価償却費の増加が収益を圧迫しました。これを受け、同社は通期の連結営業利益予想を従来の32億円から16億円へと50%引き下げています。
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菓子大手の株式会社不二家が10月26日に発表した2026年12月期第3四半期累計連結決算(2026年1月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比4.4%増の876億5,900万円だった一方、営業損益は1億1,300万円の赤字となり、前年同期の10億6,900万円の黒字から赤字に転落しました。経常利益は同60.5%減の7億5,000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同93.7%減の5,600万円にとどまりました。飲料などの増収で全体の売上高は増加したものの、本業の利益を確保できない厳しい結果となりました。
利益を大きく圧迫したのが、主力菓子商品の販売低迷とコストの上昇です。会社側によると、食料品全般の値上げを背景に消費者の買い控えが強まり、「カントリーマアム」や「ホームパイ」といった主力の大袋商品の売上が計画を大きく下回りました。さらに、カカオ豆や油脂を中心とする原材料コストの上昇に加え、グミや天然水の生産に向けた新規設備投資に伴う減価償却費の負担も重くのしかかりました。製品規格や価格の見直し、生産性の向上を進めたものの、急激なコスト増加を補い切れませんでした。
洋菓子事業の売上高は前年同期比4.4%減の212億3,000万円となりました。不二家洋菓子店では来店客数の伸び悩みが課題となり、営業店舗数は前年同期より38店少ない815店となりました。長雨や台風などの天候不順や店舗数の減少も売上に影響しました。外食のレストラン事業も不採算店舗の閉鎖などにより減収となりました。もっとも、工場における効率的な生産ラインへの集約や省人化を進めた結果、洋菓子事業のセグメント損失は前年同期の14億7,700万円から12億9,900万円へと赤字幅が縮小しました。
一方、製菓事業の売上高は前年同期比7.9%増の637億1,500万円と増収を確保したものの、セグメント利益は前年同期の57億2,100万円から44億2,300万円へと12億9,800万円減少しました。飲料部門は富士裾野工場で製造する天然水の販売開始などにより売上高が同44.7%増と大きく伸びました。飲料部門の伸長などで事業全体は増収となった一方、主力大袋商品の販売低迷や原材料費の上昇、新規設備の減価償却費が利益を圧迫し、増収減益となりました。
足元の収益悪化を受け、会社側は2026年12月期の通期連結業績予想を大幅に下方修正しました。営業利益予想は前回発表の32億円から16億円へと50.0%引き下げ、売上高予想も1,250億円から1,230億円(1.6%減)へ減額しました。経常利益予想は22億円(39.7%減)、当期純利益予想は8億5,000万円(59.5%減)へ見直しています。7~9月の天候不順や震災、節約志向の高まりで売上が下振れしたことに加え、包材やエネルギー価格の上昇が想定を上回ったことが要因です。
10~12月の第4四半期はクリスマス商戦などを控える年間最大の需要期ですが、会社側は食品値上げに対する消費者の節約志向が継続すると見込んでいます。洋菓子事業では新規設備を活用した製品開発を進め、製菓事業でも消費者の用途に応じた製品投入を加速する方針です。なお、年間配当予想は1株当たり30円を据え置きました。年末商戦でどれだけ販売を回復させ、高止まりするコストを吸収できるかが、下方修正後の通期計画の達成に向けた最大の焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













