凸版印刷、本物の金属の質感を持つ磁気カードを開発

2011年03月07日 11:00

  ギフト・会員カードやクレジットカードなどで多くの種類のカードが展開されている中、カードの差別化が難しくなっている。このためカード券面のデザインや素材などで様々な工夫が求められている。このニーズに対応するため、凸版印刷は蒸着加工したフィルムを熱転写することにより、これまでにない高い光沢性と、本物の金属の質感を持つ磁気カード「メタルフェイスカード」(特許出願中)を開発、3月上旬より本格的に販売を開始する。

 なお、「メタルフェイスカード」は、そごう・西武が4月にリニューアルする「ミレニアム/クラブ・オン カード」で採用されている。そごう・西武の要望であった、リニューアルの際に最上位クラスのユーザーが満足できる高級感と、リニューアル感を出すためのシンプルなデザインの両立を実現し、採用に至ったという。

 また、カードが活用されるシーンは現在、多岐に渡り誰もが毎日の生活において必ず利用していると言っても過言ではない。この環境を活用したビジネスにもまた様々な形態が展開されてきており、利用者にとっての利便性も大きく向上してきている。しかしながら、カードそのものの簡便性に比べ、これらのカードを活用した各種のサービスを構築するにあたっては、機器や設備・ソフトウエアを準備する必要があり、サービスの導入にふみきれていない事業者が多くいることも実状だ。

 そのような中タイテックは、ポイントサービスを初めとする各種のカード処理業務に対応した小型モバイル端末「TM-P1000」を開発し、4月より販売を開始する。同社は従前より各種カード認証装置の開発と販売に取り組んできている実績と、市場調査情報を活かし商品化するに至ったという。

 市場で必要とされる機能に絞ることで、ローコスト設計とするだけでなく、端末の小型軽量化を実現し、現場での運用利便性も大きく向上。また一貫した開発製造と保守体制をとる事により、信頼性の確保を図るだけでなく、ユーザーとタイアップし、市場の需要に合わせた新たなサービスの構築を可能とする。

 同社は今後も各種カードの認証やこれらを活用した製品と事業を継続強化し、より利便性の高いサービスを提供していく構えだ。