「光老化」をはじめ、紫外線の身体への影響に対する認識が年々浸透し、一般的に紫外線が多いと知られている6月から9月の間だけでなく、年間を通してUVケアを行う女性が増えている。さらに、使用感や機能性を向上させた”使いやすい”日やけ止めが増加していることなどから、日やけ止め市場は拡大傾向にある。
最近では、日やけ止めを使い始める年齢が低年齢化しているという。ロート製薬が子どもを持つ母親に対して行った調査(n=456)によると、「できるだけ小さいうちから日やけ止めを使用させたい」と考える母親は71%に上った。さらに「子どもに日やけ止めを使い始めた年齢は」という質問に対しては56%の母親が「0から1歳」と回答した。実際に、子どもの肌は大人と比べて皮脂の分泌が少なく、肌も薄いため、皮膚のバリア機能が弱くダメージを受けやすく、子どもの頃に浴びた紫外線によるダメージが蓄積し、大人になってからの肌に様々な影響を及ぼすことも広く知られている。さらに、同調査では、67%の母親が「子どもに使う日やけ止めは子ども用に作られたものがいい」と回答している。
そういった調査結果を受け、2008年よりベビー・子ども用日焼け止め市場をリードしてきたロート製薬の「ママはぐ」ブランドは、紫外線対策商品の最需要期を前にラインナップを強化。「ママはぐ日やけ止めジェル」を発売された。この商品は、アルコールフリーのジェル製剤を採用し、界面活性剤を配合しないことでみずみずしくベタつかない使用感を実現。さらに、せっけんで簡単に落とせるなど、子どもの肌にやさしく、安心して使えるよう配合を工夫した。日やけ止めでは珍しいポンプタイプの容器を採用している従来品の「ママはぐ日やけ止めミルク」とともに、「ママはぐ」ブランド全体で子ども用の日やけ止めのニーズに対応する。
3月にはノエビアなどから赤ちゃんにもやさしい日やけ止め乳液が発売されるなど、子ども用日やけ止め市場はにわかに注目を集めている。本格的な紫外線の季節を迎えた頃には子ども用の日焼け止めがどれくらい並んでいるのか、注目が集まる。