積水ハウスは、静岡ガスが企画し2月23日に完成披露した低炭素型タウンにおいて、協力住宅メーカー中、最多の住宅を販売した。
静岡ガスが創立100周年事業の一環として取り組んだ低炭素型タウン「エコライフスクエア三島きよずみ」は、環境の側面から住みたい街づくりを目指した企画で、ハード(エネファーム・太陽電池・蓄電池)とソフト(エネルギーマネジメントシステム・CO2排出権取引)の両面から構築され、他のエリアにも普及するようなコンセプトモデルとして、同社の旧三島支店跡地に誕生した戸建住宅分譲地だ。同社は低炭素社会実現を住宅部門のエネルギー供給のあり方から考えるために、スマートグリッド構想も視野に入れ、エネルギーの”地産地消”モデルを発展させたい意向だ。
この全22棟のスマートハウスで構築された低炭素型タウンの取り組みの趣旨に、計画当初から積極的に参画してきた積水ハウスは、協力住宅メーカー8社中、最多の7棟の住宅を建築・販売した。販売されたのは環境配慮型住宅「グリーンファースト」にエネファームと太陽光発電システムの両方を搭載した「グリーンファーストプレミアム」仕様(CO2排出量削減100%可)で、そのうち1棟は同タウンで唯一の蓄電池搭載住宅だという。
なお、同住宅では静岡ガスが4月より3年間に渡り、3電池の最適制御に関する居住実証実験を行う予定。今回、この住宅が検証住宅で選ばれたことは、積水ハウスが目指す、”住まい手視点”のスマートハウスづくりに一役買うと考えられる。