子ども手当増額分の財源 保育充実にかけよ

2011年02月03日 11:00

 阿部知子衆議院議員(社会民主党政策審議会長)は2日開かれた衆議院予算委員会で、菅政権が子ども手当の充実策として、3歳未満の子どもを対象に月額手当を今年度より7000円増やし2万円とする予算案を組んでいることに、「(この上乗せは)国民の納得を得られない。政策的にも有効性が問われる」として上乗せに反対するとともに、その財源を「保育の充実にかけるべきだ」と迫った。

 阿部議員はまず、3歳未満の子どもへの手当増額の理由を質した。これに菅直人総理は「0歳児から3歳児までの子どもの親は20代から30代で収入も低く、子どもが小さいだけに共働きしにくく、負担感も多いと思うので増額した」と説明。

 阿部議員は「都市部では保育園をスピードアップして充実してほしい、との声が強い」とし、若い世代が働ける環境づくりこそ必要とした。菅総理は「共働きできるようにしていきたい」と答えた。
(編集担当:福角忠夫)