紫外線が強くなる春夏に向けて、化粧品メーカー各社の動きも本格化してきた。新たな年へと突入し、大手メーカーは続々と新作ファンデーションを発表している
花王 <4452>は7日、2月19日に「ソフィーナ プリマヴィスタ」から化粧のりが悪そうな日の肌にもムラなくのびて、明るくなめらかな若肌に仕上げる『ソフィーナ プリマヴィスタ 化粧のり実感パウダーファンデーションUV』を新発売すると発表した。さらに、2タイプの化粧下地『皮脂くずれ防止 化粧下地』『毛穴・色ムラカバー 化粧下地』も新発売するという。
同社の調べでは、20代後半から40代女性の約9割は、日によって、肌の調子がよかったり悪かったりすると感じており、特に睡眠不足や生理前後の朝は、ファンデーションの仕上がりが粉っぽく感じたりムラづきになったりして、化粧のりの悪さを実感しているという。そこで同社は今回、化粧のりが悪そうな日の肌にもムラなくのびる『ソフィーナ プリマヴィスタ 化粧のり実感パウダーファンデーションUV』を新発売した。同商品は”化粧のりアップパウダー”を新配合することで、粉体が凝集することなく肌へ均一に付着し、明るくなめらかな若肌に仕上るという。さらに今回は、化粧のりのよさにこだわって専用スポンジも新開発。パウダーファンデーションと合わせて使えるようにと、レフィルにセットされているという。
一方、カネボウ化粧品も、「UVカット効果や美白効果などの機能」、「肌へのフィット感やのびの良さといった感触」、「シミ、くすみを目立たなくさせるカバー力」、「自然で透明感のある明るい仕上がり」など、春夏のファンデーションに求める消費者の様々なニーズに応えるため、3月16日に専門店専用ブランド「トワニー」から、美白スキンケアシリーズと同様のエッセンス(保湿成分)を配合した美白ファンデーション「トワニーエスティチュードホワイトパウダーパクトUV」と「リクイドUV」、およびメイクアップベースなどを発売すると今月6日に発表している。
さらに資生堂 <4911>は、接着剤大手のコニシと共同で開発した、毛穴やくすみを隠すファンデーションの効果を長持ちさせる新素材を採用したファンデーション「マキアージュ ライティング ホワイトパウダリーUV」を春夏シーズン用として2月から発売すると発表した。同商品では、顔に塗ったあとに皮脂と混ざると、浮いてしまって崩れがちになるファンデーションの課題を克服するため、両社が共同で開発した「皮脂センサー吸収パウダー」を採用。これにより皮脂だけを吸収させることが可能になり、化粧持ちを良くし、皮脂による顔のてかりも抑えられるという。
美を追求する女性の化粧品に対する要求は年々高くなっている。そうしたニーズに対応するため化粧品メーカー各社は、新たな商品の開発に余念がない。とくに、各メーカーがそれぞれの個性を打ち出した新商品を一斉に投入する春夏の化粧品商戦は、業界地図をも左右するだけに、これからユーザー獲得に向けた激しい販促活動が繰り広げられることだろう。