アルツハイマー治療薬市場 2900億円市場に

2010年12月30日 11:00

 シードプランニングはアルツハイマー型認知症治療薬の市場規模が2020年には2010年(1090億円)の2.7倍に膨れ、2900億円にまで拡大する可能性がある、と発表した。

 アルツハイマー型認知症は認知症全体の6割を超えるといわれており、高齢化に伴い、2020年には167万人が発症していると推計(2010年推計で116万人、2015年で142万人と増加を予測)。同社では「診断技術や治療薬の開発の進展にともない、より早期の患者が治療対象に加わった場合には2025年には220万人に達すると予測される」としている。

 同社では「通常型のアルツハイマー型認知症について神経内科、精神科、老齢病科で診療している医師120人に調査を行うとともに、アルツハイマー型認知症の家族がいる方、あるいはオピニオンリーダーへの調査も行い、アルツハイマー型認知症医療の現状を詳細に把握したうえで今後の展望を取りまとめた結果」としている。
(編集担当:福角やすえ)