菅義偉官房長官は議員定数削減を含めた衆議院選挙制度改革について、28日、「昨日も言ったが、まず自分たちで決めたことをひとつひとつ着実にやっていくことだ」と強調。菅官房長官は「衆議院小選挙区での0増5減、これをまずやることが大事だ」と3党で当初決めたことをまず先行して実現すべきだとの考えを改めて語った。
菅官房長官は「0増5減を実現したうえで、やはり、抜本的な見直しというものを強く求められているのだから、それを真摯に受け止め、各党会派で定数削減を含め、まとめていく審議が大事」と述べた。
また菅官房長官は「(第3者機関でというよりも)前回の国会で定数削減ということを約束しているのだから、第一義的には、そこ(各党会派)で責任を持ってやっていくというのが当然のことと思う」とした。そして「各党会派でまだ議論も始まっていない。0増5減をやるとともに、いままで決めてきたことを実行に移すことが大事だ」と強調した。
一方、民主党の海江田万里代表は同日、「0増5減だけでは呑むわけにはいかない」とし「定数削減をさらに踏み込むというのが党の方向性」とした。そのうえで「小選挙区で30減、比例で50減ということで、いま最終的に調整している。党の方針が決まれば各党に提案していく」と語った。あわせて、0増5減の区割り案の採決が行われたときの賛否については、幹事長が与党と話しをしているのでその中身をみて判断する姿勢を見せた。(編集担当:森高龍二)