10人に1人 消費生活相談窓口を利用

2010年11月29日 11:00

 内閣府が行った地方消費者行政に関する特別世論調査で、回答者の10人に1人(10.4%)が、消費生活相談窓口を利用していることが分かった。

 調査は10月14日から24日までの間に全国の20歳以上の男女3000人を対象に調査員による個別面接聴取で行われ、1981人から有効回答を得ていた。

 それによると、消費生活センターの認知度は81.7%、国民生活センターの認知度は63.9%で、いずれのセンターも知らないとした回答は11.1%にとどまった。

 消費生活相談窓口を利用したという207人に、利用しての満足度をきいたところ、74.4%が満足したと回答していたが、満足しなかったとの回答も25.6%あり、4人に1人が満足していなかった。

 満足していない理由の筆頭は「相談の受付から助言にとどまり、あっせんや紛争解決まで責任を持って対応していない」(52.8%)というものだった。「対応に専門性がないため、十分な対応をしてもらえない」(49.1%)などの不満もあり、相談員の質の向上が求められている。
(編集担当:福角忠夫)