財務省が8日発表した9月の国際収支状況概要によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4713億円の赤字になり、前年同月比で8436億円減少していた。
財務省は「EU、中国向けの輸出が減少する一方、原粗油などの輸入が増加したことから、貿易収支は赤字に転化した」としている。
それによると、輸出は5兆1045億円と前年同月に比べ6015億円減少。率にして10.5%減少していた。前年同月比は4ヶ月連続して減少。前月比でも5.3%減少した。
一方、輸入は5兆5758億円と前年同月比で2421億円、率にして4.5%増加。前年同月比では2ヶ月ぶりの増加になった。
これは、自動車をはじめ船舶、半導体電子部品などの輸出が減少した一方で、原粗油や通信機、液化天然ガスといった商品の輸入が大幅増加したことによる。
また、輸出先では中国、EU、中南米といった地域で減少が目立ち、中国へは前年同月比で1568億円、率にして14,1%減少していた。(編集担当:森高龍二)