2010年外食市場 32兆円前半規模に

2010年10月22日 11:00

 富士経済は2010年の外食市場(14分野130の外食市場)について、市場規模が32兆3542億円と前年比0.6%減少するとの予測を発表した。

 こうした中で、前年に比べ伸びが見込めるのはファストフード、テイクアウト、給食の3分野だとしている。

 特に、2009年に比べ、著しい成長を続けるのは均一価格型居酒屋で伸び率は49.6%になるもよう。次いで、クイックパスタ店(36.7%)、たい焼き専門店(21.5%)、とんかつ・とんかつどんぶり店(17.9%)の躍進も見込まれていた。

 富士経済2010年の外食産業市場について「消費者の節約志向が2010年も続く」とみており、「料飲店や専門料理店など高客単価の店は軒並み打撃を受け、業種を問わず多くのチェーンで客単価が下落する傾向が見られる。このような環境のなかで、客単価を低く抑え消費者のニーズを取り込んでいるチェーンや、食べ放題スタイルの導入で顧客の支持を獲得し高成長しているチェーンも出てきている」とした。
(編集担当:福角やすえ)