加齢による男のニオイ対策とは

2013年04月06日 19:48

 男性にとって年齢を重ねるとともに深刻な悩みとなるのが“加齢臭”。別名「エイジングノート」とも言われ、オヤジ臭の代表的なニオイとして、中高年の男性を悩ませている。これは皮脂の組成が加齢により変化し、不飽和アルデヒドの一種で、油臭くて青臭いニオイがあるニオイの元、ノネナールが発生。それが汗や汚れなどからの体臭と混ざり、独特の体臭(加齢臭)となるという。その対策法は多岐にわたっているが、各メーカーより様々なニオイ対策製品が発売されている。

 ロート製薬<4527>は「デ・オウ」を開発、2アイテムを発売している。「デ・オウ薬用クレンジングウォッシュ」は、有効成分ベンザルコニウム塩化物がニオイの発生の原因となる菌を殺菌し、薬用炭(吸着剤)がニオイの元となる皮脂や汚れを吸着。すぐれた洗浄力で、汗・ベタツキを徹底洗浄!体臭・汗臭の発生を防ぐ。また、「デ・オウ薬用プロテクトジェルローション」は、ニオイの原因にもなる皮脂や汗による肌のベタツキを抑える薬用全身化粧水。有効成分イソプロピルメチルフェノールがニオイの発生の原因となる菌をしっかり殺菌し、グリチルリチン酸ジカリウムが肌荒れを防ぐなど、どちらも男のニオイに徹底的にアプローチするという。また今回、コマーシャルには俳優の伊藤英明を起用。魅惑のボディを披露するという点でも話題となっている。「今回の撮影は、ボディウォッシュの撮影ということもあり、撮るカットは殆どが裸。12月の真冬の寒い時期の撮影だったにも関わらず、伊藤さんのスタンバイ時の格好は、上半身裸にガウン。ストーブを出しての合間合間に温まりながらの撮影でした。スチール撮影時のエピソードですが、凛々しく鍛えられた肉体美をお持ちの伊藤さんですが、スチール撮影の準備が整うやいなや、いきなり唐突に腕立て伏せを始められました。それを見た誰もがびっくりしたのですが、これは筋肉が1番いい状態で撮影ができるようにという伊藤さんの仕事へのこだわり。仕事にベストの状態で臨みたい!という伊藤さんのプロ意識の高さをスタッフ全員強く感じました」と担当者。男くさい雰囲気ながら爽やかさも兼ね備える伊藤英明を起用することで、30代を超えてなお魅力的な男でありたい、という昨今の男性の心に訴えかけるのが狙いだという。

 また、 “加齢臭”を発見し名付けたとして有名な大手化粧品メーカーである資生堂<4911>からは「ジョイフルガーデンシリーズ」が人気を得ている。同シリーズからはシャンプーやリンス、ボディソープ、石鹸などがラインアップされており、加齢臭をいい香りに変えるだけではなく、うるおい成分緑茶抽出エキス(保湿)配合により、肌や髪へのやさしさに配慮しているという点が特徴だという。さらにサントリーからは「+deO(プラスデオ)薬用デオドラントソープ SW」が発売されている。同製品は長年同社が研究を積み重ねたウーロン茶と甜茶のポリフェノールに加え、古くからニオイに対して生活の知恵として活かされてきた柿渋と緑茶の4種のポリフェノールエキス「抗ノネナールPC」が、加齢臭の元であるノネナールを減少させニオイを抑える効果を発揮する点が特徴のようだ。

 ここ数年、男性化粧品市場が安定した売上を維持していることを見ても分かるように、男性も身だしなみを気にすることが当然となってきている。そのような中、年齢によるニオイや、汗・体臭などによるニオイを気にする男性をターゲットとした製品は需要が大きいと考えられる。今後もどのような製品が登場するのか、注目していきたいところだ。(編集担当:宮園奈美)