国土交通省は2009年度の宅配便取扱個数とメール便取扱冊数を5日、発表した。宅配便取扱個数は2年連続して前年度を下回った。国土交通省では「昨今の景気低迷の影響を受け、荷量が減少した」と総括。一方で「インターネットなどを利用した通信販売やオークション等の需要拡大、営業努力により前年度を上回った事業者(佐川急便6%増、ヤマト運輸2.4%増)も見受けられた」としている。
それによると、宅配便取扱個数は31億3694万個(トラック運送が31億776万個、航空など利用の運送が2918万個)となり、前年度に比べ7472万個、率にして2.3%減少したという。2007年度に比較すると9552万個減少したことになる。
トラック運送のうち40.6%はヤマト運輸が、36.2%は佐川急便が占め、3位の郵便事業(8.5%)、4位のJPエクスプレス(6.2%)などを大きく引き離していた。
一方、メール便は51億3278万冊と前年度に比べ1億2372万冊増加。率にして2.5%増えていた。メール便の取扱業者のシェアをみると、郵便事業(ゆうメール)が前年度より4.8%扱い量を増やし、25億4063万冊と全体の49.5%。ヤマト運輸(クロネコメール)も前年度より1.4%扱い量を増やし、22億6289万冊と全体の44.1%を占め、上位2社でメール便全体の93.6%を占めていた。
(編集担当:福角忠夫)