大日印、モリサワにオリジナル書体、秀英体をライセンス提供

2010年06月08日 11:00

 大日本印刷株式会社(DNP) <7912> は、オリジナル書体である秀英体の秀英中明朝、秀英太明朝、秀英初号明朝の3書体を株式会社モリサワにライセンス提供する。

 秀英体はDNPが明治時代から開発を続けているオリジナルの書体で、優美でしなやかな線画を持ち、 美しく読みやすい書体として書籍の作り手や読者から高い評価を得てきた。今回発売する秀英中明朝と秀英太明朝は、昨年発売した秀英細明朝のファミリー書体で、今回、3種類の太さがラインアップされたことで、本文から小見出しまで統一感のあるデザインが可能となった。また、秀英初号明朝は、明治期に開発した金属活字のデザインを初めてデジタルフォント化したもので、筆の動きを活かしたデザインは力強く勢いのある表現が可能。日本の明朝体を代表する傑作書体として多くのデザイナーからデジタル化を期待されていた書体だという。これらの書体は、主に出版、広告、パッケージなどグラフィックデザイン分野での利用を想定しており、落ち着きのあるクラシカルな文章表現が可能となる。

 今後DNPは、秀英体の利用シーンをさらに拡張していくため、角ゴシック体、丸ゴシック体の開発を推進。なお、2010年7月8日(木)から11日(日)まで東京ビッグサイトで開催される「第17回 東京国際ブックフェア」のDNPブースで、本取り組みの状況を紹介するという。
(編集担当:宮園奈美)