バッテリー寿命が約2倍に、「PASリチウムT」2010年モデルが発売

2010年06月08日 11:00

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ヤマハ発動機が6月4日に発売した電動アシスト自転車「PASリチウムT」2010年モデル。バッテリー寿命が従来比の約2倍になった高耐久2.9Ahリチウムイオンバッテリーを搭載している。

 ヤマハ発動機 <7272> は4日、バッテリーのサイクル寿命が従来比約2倍の高耐久リチウムバッテリーを搭載した電動アシスト自転車「PASリチウムT」2010年モデルの発売を開始した。

 同モデルの最大の特徴は、高耐久の2.9Ahリチウムイオンバッテリーバッテリーを搭載し、サイクル寿命が従来モデルに比べ約2倍も高寿命化したところだ。350~450サイクルから800~900サイクルへと性能がアップしたことで、利用者にとってはバッテリー交換の頻度が半分になり、コストを抑えることができるため、経済的である。

 また、走行モードは従来2モードから、「標準」、「強」、そして長距離走行を重視した「オートエコモードプラス」の3モードへと変更。さらに、前モデルで高い評価を得たアシストフィーリングを最適化し、制動力の高めたブレーキやLEDバッテリーランプ、新形状グリップなど一部部品の仕様向上を図ることで、より快適な走行性能も実現している。

 電動アシスト自転車市場は、2009年の年間総需要が約36.5万台(前年比約117%)と、順調な成長を遂げている(自動車協会データより)。1993年に世界で初めて電動アシスト自転車を開発・販売したヤマハ発動機は、性能に磨きをかけたこの2010年モデルを従来据え置き価格で市場に投入することで、さらなるシェア拡大を狙う。
(編集担当:北尾準)