島津製作所、高感度分析と省エネを実現した発光分析装置を発売

2010年06月04日 11:00

 島津製作所 <7701> は、さまざまな金属材料の成分を高感度で安定して分析できる発光分析装置の最高機種「PDA-8000」を2010年6月2日より発売する。

 発光分析装置は鉄鋼、銅、アルミニウム合金といった固体金属に含まれる成分や不純物などの元素を定量分析するために用いられ、製鉄・非鉄会社から自動車関連産業までの金属関連業界において幅広く活用されている。

 自動車の高度な車体鋼板や、耐熱性や加工性などを高めた新材料の研究開発などでは、金属中に含まれる炭素や窒素、リン、硫黄といった成分の含有率の厳密な管理が重要。同製品は分光器などの光学系や発光電源の性能を改善し、鉄鋼中炭素では5ppm(従来品は10ppm)、リン4ppm(同7ppm)、窒素では10ppm(同30ppm)、アルミ合金中リンでは1ppm(従来品は8ppm)まで検出可能という高感度を実現した。

 さらに、1時間に15試料を分析した場合の消費電力は510Wと、当社従来比の43%減。アルゴンガス消費量も当社従来比で約45%削減しており、環境に配慮すると共にランニングコストの低減にも貢献している。

 現在、同社の発光分析装置は国内ではシェア7割を超えている。同社では今回、鉄鋼・非鉄金属の高純度材料、合金材料中の不純物微量分析のニーズに応えると共に省エネを実現した本製品の投入することにより、国内での更なる拡販と、中国・インド・ブラジルなどの新興国市場や韓国の大手鉄鋼メーカの研究開発・品質管理部門でのシェアアップを推進していく構えだ。
(編集担当:宮園奈美)