インテルは現在開発中の次世代Coreプロセッサ「Haswell」で、新たなPC市場を創造するとしている。開拓という言葉ではなく、創造という言葉を使用していることころに、同社の意気込みと自信のほどがうかがえる。
そして2013年1月、アメリカ・ラスベガスで開催された世界最大のエレクトロニクスショー「CES2013」のにおいて、インテルはついにHaswell世代のUltrabookのプロトタイプPCを披露した。
コードネーム「North Cape」の名で発表されたこのPCは、画面サイズは13.3インチ、重さ850g、閉じた時の薄さは約1cm。バッテリー駆動時間は約13時間。OSには、Windows8を採用している。そして何よりも来場者の注目を集めたのが、まるで合体ロボのように、ディスプレイ部分を取り外してタブレットのようにも使用できる点だ。しかも、タブレット形態での使用時には13.3インチの画面が自動で縮尺調整され11.6インチになる機能も付いている。
もちろん、こういったハイブリッドタイプのPCは、これまでにもいくつか発表されている。しかし、技術的な制約などから、低スペックなうえに高価格なものばかりだった。そのため、新しいPCスタイルの提案的な位置づけの商品とて扱われてきた感が否めない。ところが、この「Haswell」で従来の制約が取り払われることで、一気に現実のものとなり、見本品から商品へと変わろうとしているのだ。
タッチパネル操作や全画面アプリ操作はもちろん、全く新しいコンピューティングスタイルの提案が可能だと、インテルは考えている。早ければ今年の後半にも、タブレットとノートPCの垣根は無くなってしまうかもしれない。
そんな中、一つの噂が大きな注目を集めている。再設計された次期「MacBook Air」が早くも、この夏にでも発売されるのではないかという憶測が飛び交っているのだ。次期MacBook Airには、この次世代CPU、Haswellが搭載されることは、ほぼ確実とみられており、より薄く、バッテリー駆動時間もより長くなった新型MacBook Airに期待が集まっている。
Haswellが6月頭に登場予定とみられていることから、今夏のリリースが予想されているのだが、果たしてどうなるか。Haswell登場に、再設計されたMacBook Airが花を添えれば、大きなうねりとなるのは間違いなさそうだ。(編集担当:樋口隆)