住友林業、古代米が自宅で栽培できるキットを発売

2010年04月23日 11:00

 住友林業 <1911> のアグリ関連会社であるスミリン農産工業は、三桂に所属する大桃美代子氏がプロデュースした古代米「朝紫(登録商標「桃米」)」とスミリン農産工業が生産する培養土をセットにした栽培キット「Peachi Soil(ピーチソイル)」を4月30日より発売する。

 今回発売される「桃米」は、日本で古くから栽培されてきた稲の原種を受け継いでいるといわれる古代米の一種。中国では薬膳料理に頻繁に使われることから薬米と呼ばれている黒米に分類される。これらの種と苗、栽培用の土、肥料などがセットになった栽培キットを2種類、計1000セットを限定で販売するという。また、購入者には抽選で、大桃氏が参加するイベントへの招待が予定されている。

 平成16年10月に起こった新潟中越地震で被災した大桃氏が、復興のため栽培を始めたことから「桃米」は誕生した。環境省が発足させた「地球いきもの応援団」のメンバーである大桃氏は、生物多様性の大切さを考えるきっかけともなる保全活動を住友林業に相談。その後、スミリン農産工業がもつ家庭園芸用品の生産ノウハウを活用することで今回の商品が実現された。これは平成17年6月に成立した「食育基本法」にもうたわれる「食に関するさまざまな知識を身につけ、自らの食について考える」きっかけになる活動といえる。

 同社は、「桃米」を育てることで、食物の栽培の苦労や喜びを体験してもらうとともに、生物多様性の大切さを考えてもらうきっかけになればと考えているようだ。食の安全や国内自給率など食問題が叫ばれている現在において、気軽に必要とされる経験を積むことができる商品となりそうだ。
(編集担当:山下紗季)