鳩山由紀夫首相は29日午前に開かれた参議院本会議代表質問での自由民主党・林芳正議員(参議院自民党政審会長)の質問に答え、マニフェストの位置づけについて「わたしどもは、国民との間の直接の契約と考えている」と語るとともに、「マニフェストは4年間の間で実現するし、旧政権ではできないかもしれないが、新政権ではできる」と公約実現へ、強い意欲を示した。
また、八ツ場ダム建設中止をマニフェストに加えた経緯について「昨年の夏に八ツ場ダムを視察した際、(治水や利水の視点でみても)意味があるのか、大きな疑問点を感じた。地域の住民の方々と議論する中でも、そのような思いを持ったために、マニフェストに記載させて頂いた」と説明した。
民主党マニフェストでは、公共事業の見直しの筆頭に「川辺川ダム、八ツ場ダムの中止」が明記され「時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す」とされていた。
(編集担当:福角忠夫)