NTTデータ、稲城市の複合施設「稲城市立iプラザ」開館

2009年10月20日 11:00

 2009年10月18日、NTTデータ <9613> が代表企業を務める「稲城市立iプラザ」が東京都稲城市若葉台にオープンした。

 同施設は生涯学習活動およびコミュニティ活動の推進、文化芸術の振興、青少年の健全育成を目的とし、410人を収容するホールをはじめ、スタジオ、会議室、図書館を併せ持ち、設計・建設から運営維持管理までを民間側で行う本格的な運営中心型PFI事業だ。

 同社がこの施設の企画にあたって掲げたコンセプトは「e文化センターR」。これはIT技術をフルに活用し、効果的・効率的にサービスを提供する文化センターという意味。具体的にはインターネットからも予約できる「施設予約システム」や、セルフで図書の貸出処理ができる自動貸出機、だれでも使える無線LANなどを導入し、市民サービスの向上を図っていくというものだ。

 PFI事業とは、民間の資金や経営ノウハウを活かして効果的・効率的に公共施設等の整備・運営を行う手法。1999年から日本にも導入され、すでに全国で300件以上の例があるという。

 NTTデータは、平成14年にPFI推進室を設置し、様々なPFIプロジェクトに参加してきた。現在、情報技術(IT)を活用した新しい公共サービスを提供することをめざし、PFI事業の中でも、運営中心型PFIを推進している。今回の文化センターPFIは複合施設であり、このような文教施設PFI分野におけるノウハウを獲得し、「NTTデータの新たな得意分野」として今後も発展させていく方針だ。
(編集担当:宮園奈美)