大量万引きを検知する装置 10月から市場に

2009年09月15日 11:00

 高千穂交易が万引き検知装置を開発した。10月1日から市場に出す。

 書店をはじめドラッグストア、家電量販店などが組織化された万引きの被害に遭う事案があとをたたず、書店では経営を圧迫する被害額になることもある、という。

 高千穂交易では「最近の大量万引きについて、従来の万引きとは異なり、見張り役や実行役、車両待機役などに分かれ、組織化して高額な商品を大量に持ち去る悪質な犯罪が見られ、1回の被害額が数10万円に上るケースも見受けられる」としている。

 同社では、こうした大量万引きに対し、カメラ映像の解析によって犯行を検知、無線受信機や外部音声アラーム、モニター画面へシグナルを発信し、小売店舗側で即座に大量窃盗の発生を把握することができるシステム(TK―マルチアイ)を構築したとしている。

 TK―マルチアイは既に使用している防犯カメラシステムとの接続が可能なので、コストを抑えることができるほか、1台のカメラで複数のエリア(棚)を同時に監視、また、店舗のほか、本部などの遠隔でも操作が可能。マウス(標準装備)で設定を行えるため、店内のレイアウト変更や商品の入替えが生じた場合でも容易に設定変更を行うことができるなどの特長がある。価格は39万8000円から。設置工事費用は別途必要。
(編集担当:福角やすえ)