子供を台所へ、食育活動「キッズ イン ザ キッチン」を展開

2009年07月23日 11:00

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東京ガス都市生活研究所の調査によると、子どもが料理に興味を持ち始めたのは「5歳がピーク」。興味を持ち始めた時期に、料理という生活体験をすることで食育の効果を高めるという。(2008年7月「親子料理の実態とその効果について」より)

 東京ガス <9531> は、1992年から「キッズ イン ザ キッチン」を展開している。これは同社が長年台所の火を預かる企業として、料理教室の運営等を通じて心身の健全な食生活をサポートしたいと始めた「食育」活動の一貫だ。

 「キッズ イン ザ キッチン」は、年齢に応じ2ヶ月ごとにテーマとメニューを変え1年を通して開催。4歳から小学校2年生が対象の保護者と一緒に参加する「ジュニアコース親子料理教室」と小学校3年生から6年生が対象の子どもだけで参加する「子ども料理教室」の2コースとなっており、昨年の参加者は15,000名を超えている。教室では、安全な包丁の使い方や火加減なども丁寧に教えるため、初めて料理を体験する子どもたちにも、また、家庭での親子料理のきっかけとして保護者にも好評を得ている。

 東京ガス都市生活研究所の調査によると、子どもが料理に興味を持ち始めるは「5歳がピーク」。興味を持ち始めた時期に、料理という生活体験を通じて食への興味の芽を育てていくことが食育の効果を高めることに繋がり、タイミングを逃がさないこともポイントといえる。

 このほかにも、夏休み子ども料理教室(2日間コース)、味覚体験コースも開催。また、年々食への関心の高まりと、2005年7月に施行された食育基本法に伴い、行政や学校などから食育のノウハウの提供などサポート依頼が増加。学校や自治体での食育授業支援プログラム「わくわくクッキング」の開発も併せて行っている。

 現在、食生活が原因と思われるさまざまな問題が生じており、その影響を一番受けるのが子どもたちと考えられる。同社では、食育=生きる力であると考え、子どもたちに食材の選択、料理、片付けまでをひとりでできる「食の自立」と、美味しいものを美味しいと感じる「五感の育成」を蓄積していくことを目指し、実践的に「食育」を推進していきたいとしている。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:宮園奈美)