えびせんべいの石崎製菓に警告 表示に問題

2009年07月02日 11:00

 「えびせんべい」の石崎製菓有限会社(愛知県一色町)に対し、公正取引委員会は7月1日、商品の表示に「朝一番に水揚げされた三河湾の新鮮な素材をすぐおせんべいに、などのフレーズを用い、リーフレットの商品があたかも三河湾で水揚げされたえびのみを使用しているかのように表示している。実際には、えびとチーズ、えびと梅などの商品ではえびせんべいの原材料は海外で水揚げされたえびのみを使用していた。磯の香りという製品では国内の三河湾以外で水揚げされたえびを一部で使用していた」などから、景品表示法違反の疑いがあるとして警告した。

 問題の表示の下で販売されていたのは2006年11月ころから昨年9月までの期間という。石崎製菓は「問題のリーフレットは昨年10月に全て処分した」としている。

 また、今回の警告について「真摯に受け止め、再発防止に社をあげて取り組みます。また、お客様が誤認することのないように、いっそう分かりやすい表示に努めていきたい。お客様にご迷惑をおかけしたことを改めて深くお詫びします」とのコメントを発表した。

 同社は過去に、原材料のえびの産地を表示するようマスコミなどから求められたことがあり、今年1月19日に、原材料のえびの産地について、地元の三河湾のほか、愛媛県宇和島、瀬戸内海、バングラデシュ、中国で水揚げされたえびを使用していることを公表していた。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:福角忠夫)