加盟店の食品廃棄ロス原価 15%を本部負担へ

2009年06月25日 11:00

 本部が推奨する商品のうち、品質劣化しやすい弁当や飲料など毎日の納品分で販売できずに廃棄した商品の原価相当額の全額をフランチャイズ加盟店に負担させていたとして、公正取引委員会から6月22日に改善を求められたコンビニ業界最大手のセブンーイレブン・ジャパンは6月23日、「7月から各加盟店が廃棄するロス(食品廃棄)原価の15%を本部で負担する」と発表した。

 同社ホームページでも、今回の決定を公表している。ここでは、公取からの排除命令を受けての対応かどうかには全く触れず、今回の措置は「加盟店バックアップのための新たな支援策」として本部負担を決めたとしている。「厳しい経営環境を加盟店と本部が一体となって乗り切るため」の策とうたっている。

 公取が廃棄商品についてさきに無作為抽出で1100店舗を調べた結果、2007年3月から2008年2月までの1年間に1店舗あたり商品原価相当額で平均530万円の商品廃棄があった、としており、同社の加盟店1万1200店舗前後の数値で、この金額を単純にあてはめると本部負担は89億円あまりになる見込み。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:福角忠夫)