藤村修官房長官は19日午前の会見で、田中慶秋法務大臣の辞意について「今朝方、体調を崩したということで本日の閣議を欠席したいとの連絡があった。現在(午前11時)、都内の病院で検査を受けているということです」と状況を説明した。また、「大臣自身の辞退については何も聞いていない」と午前の会見では田中法相側からそうした意思表示は届いていないとした。
そのうえで、藤村官房長官は「(退院後も引き続き法務大臣を続けてほしいということか、との記者団からの質問に)田中大臣から進退について何も言われていないので当然のことと」と語り、本人の辞意表明がない中では続投をさせる考えを示した。
自民党の石破茂幹事長は法相辞意が本当なら「法相自身より、野田佳彦総理の任命責任の方が重い」と任命権者である野田総理の責任問題を取り上げた。(編集担当:森高龍二)