NTTドコモの携帯販売ランキング(4月13日~4月19日 マーケティング会社Gfk Japan調べ)によれば、多機能、高機能な最新携帯端末を抑え、トップに躍り出たのは、シンプルなスペックしか搭載していない「らくらくホン ベーシックII」だった。同モデルはキャリア総合ランキングでも1位を獲得した。
2位はスリムボディと充実の機能を搭載したNECの「N-02A」。8色のカラーバリエーションをそろえたスタイリッシュなシャープ「SH-02A」は3位と、機能性とデザイン性を兼ね備えた携帯端末も上位に名を連ねている。しかし4位には「らくらくホンV」がランクイン。iモーション、ビデオクリップやGPSを搭載するなど、スペック的には「らくらくホン ベーシックII」よりは多機能だが、基本的な機能の操作性を重視したベーシックな端末となっている。
また3月29日発売のパナソニック「P-06A」も5位にランクイン。これもシンプル系端末で、ベーシックな携帯端末が5位以内に3機種もランクインしたことになる。NTTドコモが父の日・母の日を見据え、同モデル系を対象にした宣伝を展開している結果だと考えられる。さらに、高機能も行き着くところまで達し、消費者が原点回帰していることも関係していると言える。
今後は、消費者への訴求が、機能性を重視した高機能タイプと、電話としての機能だけを持つシンプルタイプ、この2つに大きく分かれていくことが予測される。携帯端末の方向性がさらに2極化していく傾向がしばらく続くことにそうだ。