富士通研究所は世界で初めて、非接触ICカードを駅の改札にかざすような軽快な感覚で、手のひら静脈による本人認証を行うことが可能となる「手のひら静脈認証の高速撮影技術」を開発した。
「手のひら静脈認証の高速撮影技術」は、1000分の1秒程度の撮影時間で従来と同認証精度を確保することができ、歩く程度の速度で手のひらが動いていても、従来と同等の画質で静脈の画像が撮影することができる。また、高速撮影モジュールで撮影した連続撮影画像の中から認証に最適な画像を自動的に識別できる。
同社は「非接触ICカードを駅の改札にかざすような軽快な感覚で、手のひら静脈による本人認証を行うことが可能となる。さらにオフィスや官公庁、病院など、セキュリティと利便性が求められるさまざまなシーンにおいて、簡単で高精度な手のひら静脈認証の容易な展開が期待できる」と話し、「セキュリティを重視する多くのお客様から、より多様な用途への適用が期待される」としている。