海上自衛隊の護衛艦2隻が日本関係船舶を海賊から守るためソマリア沖に向って航行中だが、日本時間の3月22日午後10時10分ころ、ソマリア沖からケニア・モンバサ港に向けて航行中の自動車運搬船(日本関係船舶)が2隻の小型船に追跡されたうえ、銃火器ようのもので発砲され、操舵室の窓ガラスや天井に数発、弾を受けるという襲撃事件が発生した。乗組員に被害はなかった。
国土交通省が3月23日発表した。それによると、小型船の発砲により船橋付近に被弾したものの、攻撃を受けた船舶がジグザグ航行などにより回避操船した結果、小型船は追跡を残念したという。
日本関係船舶が海賊の被害を受けたのは、今年になってからは初めて。昨年は12件、一昨年は10件、その前年は8件発生していた(件数は外航海運事業者から任意で情報提供された案件のみ。船舶に直接的な接触のなかった事案は件数に含んでいない)。