企業の力なくなってしまった? 民主参院幹事長

2009年03月04日 11:00

 平田健二民主党参議院議員団幹事長は3月3日、企業の雇用に対する最近の状況について「過去の不況時には一時帰休制度を導入し、首にはせず、従業員を大切にするという思いがあったが、今は何かあるとすぐにリストラする。企業の力がなくなってしまったのかと思う」と雇用を確保するだけの体力が企業から失われつつあるとの認識を示すとともに、「雇用確保のための資金として、雇用調整給付金などを補てんすることにより、従業員は首を切られることなく安心することができる。厚労省は思い切った改革をしてもらいたい」と政府に一層の雇用政策を求めた。

 また、2兆円の定額給付金について「麻生首相は当初、生活支援と言っていたが、今は消費拡大を目的とするとなっている。そうであれば、2兆円の使い道の政策も変えるべき」と再検討を求めた。また、政府・与党が定額給付金に関連する法案を衆議院の3分の2をもって再議決することになるとの見通しを踏まえ「与党議員の造反は期待しないが、もし良識ある与党議員がいるなら、参院の議決を尊重してもらいたい」と民意を尊重する行動をとるよう、けん制した。