北海道産ボタンエビ・・実はカナダ産・・

2008年12月17日 11:00

 「北海道産ボタンエビのマリネ」に用いた食材、実は「カナダ産ボタンエビ」。一流ホテルとして知られるヒルトン東京で日本ヒルトン経営の飲食店の料理に景品表示法に違反する表示があった、として公正取引委員会は12月16日、排除命令を出した。再発防止策を講じて、役員、従業員に周知徹底を図るよう求めている。

 公取の調べによると、日本ヒルトンが経営するヒルトン東京内の飲食店「ツウエンティワン」で出されていた牛肉を用いた料理の提示メニューや掲示ポスターには、前沢牛の肉を用いているかのような表示をしていたが、実際には、紹介されていた料理に用いられた牛肉の大部分が前沢牛の肉でなかったという。この表示は昨年2月ころから今年9月ころまで続いていた。ポスターについては今年4月ころから9月ころまでの掲示だった。

 また、野菜についても、ポスターで案内されていた料理にはオーガニック野菜が用いられているように表示されていたが、用いられていた野菜の大部分はオーガニック野菜ではなかった。

 さらに、今年7月から9月に紹介されていた「北海道産ボタン海老のマリネ 紫蘇とジンジャーの香り」では、料理に用いられるボタンエビがあたかも北海道産のもののように表示していたのに、用いられていたエビはすべてカナダ産のものだった、としている。