昭和63年銘の100円硬貨 偽造硬貨かも?

2008年11月19日 11:00

 昭和63年銘で、他の100円硬貨に比べやや軽いのではと感じたり、色に光沢がないなどの特徴がみられたら「それは、偽造100円白銅貨幣かもしれません」。このような不審な貨幣をみつけた時には、近くの警察か日銀へ通報を。

 財務省は11月18日、独立行政法人造幣局から偽造の疑いのある100円白銅貨幣について、鑑定を行った結果、偽造貨幣であることの報告を受けたとして、その特徴を公表するとともに、疑わしい貨幣をみつけた時は警察などへ通報するよう協力を呼びかけている。

 この偽造貨幣は先月18日に岡山県倉敷市内で使用され、28日に岡山県警が犯人の1人を逮捕。偽造の疑いのある貨幣約100枚を押収し、このうち28枚について今月11日から造幣局で真偽鑑定を行っていた。

 偽造100円白銅硬貨は年銘が昭和63年銘。材質は銅、ニッケルの合金で、真貨と成分割合が異なるものが多い。量目はほとんどのものが、真貨よりやや軽い。色では真貨と比べやや光沢がない。表裏の模様では全体的に模様や文字は彫が浅く、シャープさに欠ける。また、文字や模様の一部が不鮮明。表面の状態は直線状の線キズがある。周囲のギザは真貨に比べ角張り、手触り感が異なるなどの特徴がある、としている。

 真偽比較はこちらから、造幣局からの鑑定結果資料
 http://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/kanteikekka201118.pdf