三洋半導体は、業界最薄となる0・35mmから0・5mmの超薄型EEPROM製品を開発し、サンプル出荷を始めた。
EEPROM製品は(1)同社最小であったEEPROM(WLP8:1・06×2・01mm、高さ0・58mm)と比較しても、高さで40%、面積で約30%の削減を実現した。業界最薄レベルのWLPを含む超小型パッケージ。携帯機器向け小型モジュールに最適。また、(2)EEPROMとして一般的なI2Cバス対応製品とSPIバス対応製品がある。(3)I2Cバス対応製品では、1・8V~5・5V全領域で400KHz動作が可能。家電製品、携帯機器、各種モジュール製品など、幅広い分野に対応ができる。
今回発売されたEEPROM製品は、LE24L043CBなど4種類、月産100万個を目指す。サンプル価格は1個50円。
同社は「携帯機器向けモジュール製品などのアプリケーションにおいて、従来では搭載できなかったスペースにEEPROMを搭載することが可能となり、基板やフレキシブル基板のスペースの消費を最小限にとどめ、機器の外形サイズの小型化に貢献できる。また今後は、薄型のメリットを生かし、需要の拡大が見込まれる電子マネーや認証システムのICカード分野への参入も図って行きます」と話している。