下請代金支払遅延等防止法に違反する事実があったとして、下請事業者34人に対し、総額1103万7999円を速やかに支払うようにと公正取引委員会より、今月6日に勧告を受けたエーワンパッケージの日比野充代表取締役は弊社取材に対し「今回の是正勧告を真摯に受け止め、今後、二度とこのような違反を起こさないよう、早急に下請法の社内への周知徹底を行い、再発防止に努めたい」とするとともに「お客様や関係者の皆様にご迷惑の及ばぬよう、誠心誠意努力してまいります」と語った。
公取の調べによると、エーワンパッケージは美粧ダンボール製品の加工を委託している下請事業者に対し、「協力値引き」などの名目で下請代金の額に一定率を乗じて得た額を負担するように要請。これに応じた14名に対し、昨年2月から今年2月までの間、下請代金から、その額を減額するなどしていた、としている。
このため、同社は、下請事業者に責任理由のない下請代金減額は行わないなどを取締役会で決議し、確認することや、役員や従業員に周知徹底すること、これらの措置をとったことを取引先下請事業者に周知することを公取から求められた。