韓国の太陽光発電に日本企業の太陽光発電パネル

2008年08月08日 11:00

 双日の100%子会社で、合成樹脂事業会社の双日プラネットと三菱重工業は共同で、韓国の太陽電池システムインテグレーターである大韓テクレンから太陽光発電設備の心臓部にあたる太陽電池パネルを受注した。双日プラネットはインバーターも受注している。受注金額の合計は約15億円になる。今回の太陽光発電設備は、慶北栄州市で計画されている3メガワットの太陽光発電向けのもので、薄膜型太陽電池を利用する太陽光発電としては、韓国最大規模のプロジェクト。今年9月末に完工し、10月から発電を開始する予定。

 三菱重工業の発表によると、受注したのは同社が製造する薄膜型太陽電池で、アモルファス型と最新型の微結晶タンデム型と呼ばれる高効率の太陽電池の2種類。薄膜型太陽電池は、現在普及している結晶型太陽電池に比べて、シリコンの使用量を約100分の1に削減することができ、製造時に使用するエネルギーが少なく二酸化炭素排出の削減効果も大きいことから、次世代型の太陽電池として注目を集めているという。

 双日プラネットは、太陽電池で発電した直流電流を交流電流に変換するインバーターも同時に受注。電源専門メーカー・三社電機製作所の高効率・大容量のインバーター製品を納入する。