国土交通省と社団法人日本旅客船協会が共催して全国から募った「船から見る風景100選」の入選作品が決まった。ベストショット賞とベストコメント賞は冬柴鐵三・国土交通大臣が7月18日、表彰する。
これは、国内旅客船での船旅の魅力を知ってもらおう、と行われたもので、「貴方だけが知っている船から見えるお薦めの風景」をテーマに昨年4月1日から8月31日までと12月1日から今年5月5日までの期間で募集していたもの。
その結果、全国から2259点の応募があり、ベストショット賞には広島県江田島市在住の舛部優貴さんの作品「帰るまでの夕日」が選ばれた。広島(宇品)港を出港して5分くらいが経過した午後7時5分ころの夕日を昨年8月27日に撮影した風景。舛部さんは「私の学校は広島市内にあり、実家は瀬戸内海に浮かぶ江田島です。毎日、フェリーに揺られながら通っています。なぜか皆は「大変だね」と声をかけますが、私はそう思ったことはありません。フェリーは思っている以上に快適なのです。クーラーも効いておりテレビもあります。そしてなにより外の景色が最高です。飽きることがありません。この、私の撮った写真は特別ではありません。いつものキレイな風景を切りとっただけです」とコメントを添えている。
また、ベストコメント賞には、神奈川県横浜市泉区在住の島宏一郎さんの「この指と~まれ!」が選ばれた。昨年11月25日午後3時53分頃に横浜港みなとみらい地区沖で撮影したもの。添えられたコメントで、島さんは「家族で乗ったロイヤルウイング。当日は天気も良く、普段、陸からは見えない港の風景を見ることが出来てとても感動しました。そんなクルージング終盤、夕日を背景にそびえるランドマークタワーを見て子供が、「空に向かって指を指しているみたい。」と言ったので、思わず撮った1枚。2009年の横浜開港150周年を盛り上げるためにも、たくさんの人々が横浜に来てくれるよう願いを込めて 『この指と~まれ!』」と書いていた。