歳出で無駄ゼロへ見直し断行を約束 福田首相

2008年05月02日 11:00

 ガソリン税にかかる暫定税率を元にもどす改正租税特別措置法など歳入法案の再可決を受けて記者会見した福田康夫首相は、歳出に対する国民の不信感に対し「道路財源に関する無駄遣いについては(1)不適切な支出を直ちにやめること(2)随意契約を競争的な契約に変えること(3)不要の天下りを徹底排除することなどを決めました。問題は、これが着実に実行されることであり、外部有識者による監視も強化し、具体的な予算の削減につなげていく」として理解を求めた。

 歳出についての総論として福田首相は「無駄な予算の根絶は、すべての改革の大前提。この際、すべての省庁、独立行政法人、関連公益法人に至るまで、無駄な歳出を徹底的に洗い出し、無駄ゼロに向けた見直しを断行してまいります。また、公務員制度改革や公益法人改革を徹底することにより、いわゆる天下り制度についても抜本的に是正することをお約束いたします」と国民批判の中での財源確保のための再可決への強行策をとったことに対する国民への見返りとして、強い決意で、これらの改革に取り組むことを約束した。