税務署や社会保険事務所を騙り、税金の還付金等に必要な手続を装ってATMを操作させて、口座間送金により現金を騙し取る「還付金などの詐欺事件」が急増している、として警察庁や厚生労働省が特に注意を呼びかけている。
還付金詐欺被害は確認されているだけでも、今年に入って1月が4億4989万4168円、2月が6億5967万5311円と前年同月に比べて1月は3億6377万8853円増え、5・2倍になっている。2月も5億4284万9750円増え、前年同月の5・6倍になった。
厚生労働省は電話での詐欺例をあげ「厚生労働省社会医療センター(又は厚生労働省医療保険センター、厚生労働省社会保険局)ですが、医療保険特別補助金00円の請求期限が今日までなので請求手続を行ってください」あるいは「高額療養費の申請手続きが行われていません。銀行や郵便局のATMに行って電話をしてください。すぐに振り込みます」「医療費控除の還付金があるので、銀行や郵便局のATMに行って電話をして下さい。すぐに振り込みます」などと示し、「厚生労働省では、このような請求手続の依頼は行っておりません。このような電話があっても銀行口座等の個人情報を教えたり、金銭の振込を行ったりすることのないよう注意ください」とホームページや出先機関窓口などでも注意を呼びかけている。