マレーシアエビ養殖業AGROBEST(M)SDN. BHD社の全株取得に基本合意

2008年02月15日 11:00

 2008年度は5000t、2009年度以降は7500tの生産見込む
 マルハ株式会社

 マルハ株式会社はマレーシアのエビ養殖業AGROBEST(M)SDN. BHD社(マレーシアパハン州)の全株式を取得することで同社と基本合意した。今後、前提条件などの整備が完了次第最終合意を行う予定。
 マルハは買収後にエビ加工場へ追加の設備投資を行い、生産量を増強させる。2008年度は5000t、2009年度以降は7500tを見込んでいる。
 今回の合意はマルハが多様化する消費者、ユーザーの要望に応えるため、また高品質差別化商品の品揃えのためにトレーサビリティー(食品の生産、処理・加工、流通・販売等の各段階で原材料の出所や食品の製造元、販売元などの記録を記帳・保管し、食品と食品に関する情報の追跡等行うこと。生産流通履歴追跡)の確立したサプライチェーン型事業の強化を模索していたもので、アグロ社の養殖エビが品質の良さで高い評価を受けていることから調印にいたった。
 マルハは「養殖エビの生産ノウハウを持ったアグロ社の買収で資源へのアクセス能力が増強される。また天然エビと養殖エビを組み合わせた国内市場向け事業基盤の強化と海外市場の販売拡大に期待できる」としている。
 アグロ社は1988年設立。エビの養殖、冷凍加工、販売を主な事業としている。従業員数800人。エビ養殖地、孵化場、冷凍加工場、保管能力450tの冷蔵庫の設備を持つ。