180度違う答弁をしてOKにはならない

2013年08月10日 16:41

 民主党の海江田万里代表は集団的自衛権の行使について「内閣法制局長官がこれまでと180度違う答弁をして、それでOKだということにはならない」と解釈改憲ではだめだという考えを重ねて強調した。記者団の質問に答えた。

 歴代政府も、国会で憲法解釈に対する答弁を行う内閣法制局長官も集団的自衛権はあるが、現憲法下では行使できないとしてきた。現政府も現在はそうした解釈ではあるが、安倍総理は集団的自衛権が行使できるよう解釈変更を目指しており、行使容認に前向きな人物に長官の首を挿げ替えるなど、解釈改憲への環境づくりを進めている。

 海江田代表は「民主党としては解釈改憲ではだめだという基本的な考え方がある」として、行使を容認するなら憲法を改正して行うべきとの考えを示した。また、「(第1次安保法制懇談会で示された4つのケースについての)限定的な議論に加え、全般的な議論もあるなど、混乱している部分もある」と語り「きちんと整理していかなくてはならない」と議論の必要そのものは否定しなかった。(編集担当:森高龍二)