iPhoneユーザーの9割「5Sは購入しない」「様子を見る」

2013年09月14日 22:58

 9月20日(金)から販売が開始される新型iPhone、5Sと5C。日本ではドコモが新規参入するなど話題が多いが、市場の評価はかんばしくないという。

 朝日新聞は13日、アップルの11日の株価が終値で前日より5.44%安い467.71ドルとなり、発表日10日の「失望売り」とあわせて約8%急落したと報じた。5Cの価格が「新興国向けにしては高すぎる」ことや、5Sの機能が予想の範囲内であり、爆発的な売れ行きが見込めないと評価されたことが要因だという。

 日本ではどうか。株式会社リビジェンが全国のiPhoneユーザーに新型iPhoneを購入するかどうか尋ねたところ、「購入しない」が47.3%と最多を占めた。次いで「決めていないので様子を見る」が39.5%、「iPhone5Sを購入する」が11.6%、「iPhone5Cを購入する」が1.4%、「両方を購入する」が0.2%だった。約9割のiPhoneユーザーが、新しい端末の購入をためらっている。

 「購入しない」と回答した人にその理由を尋ねたところ、「iPhone5で満足しているから」「iPhone5を買ったばかりだから」「機能がたいして変わらないから」との回答が得られた。また、「決めていないので様子を見る」と回答した人からは「(先に)使った人の感想が聞きたい」「まだ2年の支払いが終わっていないから」などのコメントが寄せられた。iPhone5が発売されたのはちょうど1年前。2年契約で購入したユーザーは、違約金の支払いなどを考慮して新機種への乗り換えをためらっているのだろう。

 一方で「5Sを購入する」と答えた約11%のユーザーは、「機能が高い方がほしい」「カメラ機能が気になる」、「5Cを購入する」と回答した人は、「安いから」「デザインがかわいい」と考えていることも分かった。iPhone5Sには、指紋認証センサー機能が加わるなど魅力的な点も多い。

 日本でのiPhoneシェアはドコモの参入でさらに高まることが予想されるが、すでにiPhoneを使っている人たちにとって、5Sや5Cはそれほど魅力的ではないのかもしれない。(編集担当:北条かや)